
10万円以下のゲーミングPCって、本当にちゃんとゲームが遊べるのかな…?
初めてゲーミングPCを選ぶとき、特に予算が限られていると「本当にこの価格でちゃんと遊べるの?」と不安になりますよね。失敗したくない気持ち、とてもよく分かります。
でも安心してください。結論から言えば、10万円以下でも『Apex Legends』や『VALORANT』のような人気ゲームを、家庭用ゲーム機よりもスムーズに楽しむことは十分に可能です。
ただし、ポイントは「正しい知識」で選ぶこと。スペックや構成をよく知らずに選んでしまうと、動作がカクついたり、すぐに買い替えが必要になったりする可能性もあります。
この記事では、2025年7月時点の最新データと市場動向をもとに、10万円以下でおすすめできるゲーミングPCを厳選。なぜそのモデルがベストなのか、性能・価格・将来性の観点からわかりやすく解説していきます。
【結論】10万円以下のゲーミングPCで「できること」「できないこと」
10万円という予算は、ゲーミングPCを初めて購入する人にとって、現実的で魅力的な選択肢です。
ただし、あとから「思っていたのと違った…」と後悔しないよう、この価格帯で“できること”と“できないこと”をしっかり把握しておくことが大切です。
○ できること
● 人気のeスポーツタイトルを快適にプレイ
『VALORANT』『Apex Legends』『Fortnite』などの対戦ゲームは、動作が軽く設計されており、10万円以下のPCでも十分に対応できます。
フルHD(1920×1080)の解像度で、低~中設定に調整すれば、144fps以上の滑らかな映像も狙えます。これは60Hzモニターでは体感できない、PCならではの快適さです。
● 幅広い人気ゲームをストレスなく楽しめる
『原神』『Minecraft』『パルワールド』などの話題作も、設定を適切に調整すれば、フルHD・60fpsで快適に遊べます。家庭用ゲーム機以上の安定性と画質を得られるケースも少なくありません。
● ゲーム以外の作業も快適
ゲーミングPCは高性能なので、オンライン授業やレポート作成、動画視聴といった日常的な作業もサクサク動きます。また、自分のプレイを録画したり、軽めの動画編集を楽しんだりするのにも十分な性能があります。
× できないこと(割り切りが必要なこと)
● 最新の重量級ゲームを最高設定でプレイするのは難しい
『サイバーパンク2077』や『モンスターハンターワイルズ』など、最新の超高負荷タイトルでは、最高画質+60fps以上の環境は現実的ではありません。画質を落とすことで遊ぶこと自体は可能ですが、映像体験を重視するなら、より上位のモデルが必要です。
● 高解像度(WQHDや4K)でのプレイには不向き
この価格帯のPCはフルHD前提で設計されています。WQHD(2560×1440)や4K(3840×2160)でプレイすると処理が追いつかず、フレームレートが低下して快適さが損なわれます。
● 数年後の最新ゲームにも対応できるとは限らない
10万円以下のゲーミングPCは「いま人気のゲームを快適に遊ぶ」ためのコスパ重視モデルです。将来的に登場するさらに重いタイトルまで見越した“万全の備え”を期待するのは難しく、ある程度の割り切りが必要です。
このように、メリットと制限を理解したうえで選べば、10万円以下でも満足度の高いゲーミングPCを手に入れることができます。
性能早見表【10万円以下のゲーミングpc】
スペック表の専門的な数字だけを見ても、実際にゲームがどれくらい快適に動くかは分かりづらいですよね。
そこで、10万円以下のゲーミングPCで人気タイトルをプレイしたときの「快適度」を、フレームレートの目安と一緒に一覧でまとめました。
【快適度の目安】
以下の表データはフルHD(1920×1080)解像度における代表的な構成(CPU: Ryzen 5 4500 / GPU: RTX 3050)を基にした目安です。
ゲームタイトル | 快適度 | 平均FPS(目安) | 補足・必要な設定 |
---|---|---|---|
VALORANT | ◎ | 180~210fps | 高画質でも安定。CPU・GPU性能をフル活用できます。 |
Apex Legends | ○ | 100~140fps | 低~中設定で144Hzモニターを活かせます。高設定ではfpsが低下します。 |
Fortnite | ◎ | 150~200fps | パフォーマンスモードで快適。高画質だと100fps前後になります。 |
原神 / パルワールド | ○ | 60fps (上限に張付く) |
ゲーム側で60fps制限あり。高画質でも安定してプレイ可能です。 |
サイバーパンク2077 | △ | 35~55fps | 低~中設定+DLSS推奨。高設定やレイトレーシングは非現実的です。 |
モンスターハンターワイルズ | △ | 40~55fps | 低設定+DLSS/FSRが必須。ただし、負荷の高い場面では40fps程度まで低下しやすく、快適な狩りを保証するものではありません。 |
※このデータは、実際のプレイ環境やアップデートにより変動する可能性があります。
この一覧からもわかるように、10万円以下のゲーミングPCでも、多くの人気タイトルは快適にプレイ可能です
特にeスポーツ系のゲームでは、60fpsを大きく上回る滑らかな映像を実現でき、家庭用ゲーム機にはない操作性や視認性の高さを体感できます。
💡 専門用語のかんたん解説
- FPS:ゲームの映像の「滑らかさ」を示す数値。この数字が大きいほど、特に動きの速いゲームで有利になります。
- 144fps以上:非常に滑らか。競技性の高いゲームで有利。
- 60fps以上:一般的に「快適」と感じる基準です。
- 30fps以上:家庭用ゲーム機と同等で、最低限のライン。
- DLSS / FSR:ゲームの動作を軽くして、FPS(滑らかさ)をグッと引き上げてくれる魔法のような技術です。
- レイトレーシング:光や影の表現を現実世界のようにリアルにする映像技術。とても綺麗ですが、PCへの負担も大きくなります。
10万円以下のゲーミングPCによく使われるパーツを解説
この価格帯のPCがなぜ多くのゲームを快適に動かせるのか。主なパーツ構成をわかりやすく解説します。
GPU(グラフィックボード) – ゲーム性能の要
10万円以下のゲーミングPCには、多くの場合「NVIDIA GeForce RTX 3050」(2022年1月発売)が搭載されています。
旧モデルの「GTX 1660 SUPER」(2019年10月発売)と似た性能ですが、AIによる映像処理技術「DLSS」に対応している点が大きな違いです。DLSSを使うと画質を保ったまま動作が軽くなり、フレームレート(fps)が大きく向上します。
たとえば『サイバーパンク2077』のような重いゲームでも、DLSSを使えば快適なプレイが可能になるケースもあります。
ただし、RTX 3050はVRAM(グラフィック用のメモリ)が6〜8GBと控えめなため、『モンスターハンターワイルズ』のような超重量級ゲームを最高画質で楽しむには力不足です。
CPU(プロセッサ)
この価格帯では、「AMD Ryzen 5 4500」が定番です。
より高性能なCPUもありますが、RTX 3050との組み合わせでは、これ以上に高いCPUを使ってもゲームのパフォーマンスはほとんど変わりません。
それよりも価格を抑えることの方がメリットが大きいです。
メモリ & ストレージ
● メモリ
ゲーミング用途では16GBが現代の標準。ゲーム中に攻略サイトを見たり、通話アプリを使ったりしても動作が重くなりにくく、十分な容量です。
● ストレージ
ゲームの起動や読み込みを高速化するために、SSDは必須です。最低でも500GBは欲しいところですが、『Apex Legends』(約75GB)など容量の大きなゲームを複数インストールするなら、1TBあると安心でしょう。
電源やマザーボードは?
これらのパーツは安定動作に重要ですが、BTOパソコンでは構成に合わせたものが適切に選ばれているため、細かく心配する必要はありません。
選ぶ際の安心材料として、電源に「80PLUS BRONZE」以上の認証があるかを確認すると良いでしょう。
【2025年最新】10万円以下で買えるおすすめゲーミングPCランキング
ここでは、これまでの解説を基に、2025年7月時点で実際に購入できる10万円以下のおすすめゲーミングPCを、ランキング形式で紹介します。
選定にあたっては、単純な価格の安さだけでなく、「性能のバランス」「メーカーの信頼性」「長期的な満足度」の3つの基準を総合的に評価し、PC初心者の方が最も後悔しにくい選択肢を厳選しました。
🥇 第1位:MDL.make 即納モデル Ryzen5 5500 × RTX 3050【コスパ最強】


- CPU: Ryzen 5 5500
- GPU: RTX 3050(8GB)
- メモリ: 16GB
- ストレージ: 1TB NVMe SSD《無償増量中》
- 電源: 650W 80PLUS BRONZE
- 価格目安: 83,800円(税込)~ ※セール時
おすすめポイント:
Ryzen 5 5500とRTX 3050(8GB)の組み合わせは、現行のeスポーツタイトルはもちろん、中量級の3Dゲームでも快適に動作する鉄板構成です。
さらに、期間限定でストレージが1TBに無償アップグレード中。これにより、大作ゲームを複数インストールしても容量に困ることがありません。
セール時は8万円台という驚きの価格で、同クラスの他製品と比較しても明確に一歩抜けています。
オンライン販売特化で広告費を抑え、コストパフォーマンスを極限まで追求したこのモデルは、性能・価格・使いやすさすべての面で“いま最もお得な1台”と言っても過言ではありません。
LINEによる個別サポートも用意されており、購入後の不安を感じさせない体制も好印象です。
こんな人におすすめ:
- 最高のコストパフォーマンスを求める人
- 容量を妥協せずに複数のゲームを遊びたい人
- キャンペーンを活用して賢く購入したい人
🥈 第2位:ドスパラ Lightning-G AT5W【安心感重視ならコレ】


- CPU: Ryzen 5 4500
- GPU: RTX 3050(6GB)
- メモリ: 16GB
- ストレージ: 500GB NVMe SSD
- 電源: 550W 80PLUS BRONZE
- 価格目安: 89,980円(税込)
おすすめポイント:
Ryzen 5 4500とRTX 3050を搭載した、この価格帯における王道の構成です。スペック面では1位のモデルに一歩譲りますが、このモデルの価値は「圧倒的な安心感」にあります。
業界最大手であるドスパラの「24時間365日サポート」は、PC初心者にとって大きなメリットでしょう。
また、注文から最短で翌日に届くスピード感も魅力です。「性能も大事だけど、それ以上に信頼できる場所で安心して買いたい」と考える方おすすめです。
こんな人におすすめ:
- PCトラブルが不安で、サポート重視の人
- 信頼できる大手から購入したい人
- できるだけ早くPCを手に入れたい人
🥉 第3位:STORM SL57XB35H16G5GWH


- CPU: Ryzen 7 5700X
- GPU: RTX 3050
- メモリ: 16GB
- ストレージ: 500GB NVMe SSD
- 電源: 500W 80PLUS BRONZE
- 価格目安: 99,900円(税込)
おすすめポイント:
このモデルの最大の強みは、この価格帯では頭一つ抜けたCPU性能を持つ「Ryzen 7 5700X」を搭載している点です。
「ゲームをしながら録画・配信する」「動画編集にも挑戦してみたい」といった、PCにゲーム以上の役割を求めるユーザーにとっては、このゲーミングpcがおすすめ。
実際のゲーム性能は、『Apex Legends』で90~120fpsと安定した数値を記録しており、基本性能の高さは証明済み。
デザイン性や内部の配線の美しさにも定評があり、「ゲームも、それ以外のことも快適にこなしたい」という、具体的な目的を持つ方に最適な一台です。
こんな人におすすめ:
- ゲーム+録画・編集なども快適にこなしたい人
- PCのデザインや構造にもこだわりたい人
💡 番外編:マイニングベース BLACK BOX【DLSS不要なら最安級】


- CPU: Ryzen 5 5500
- GPU: Radeon RX 5600 XT
- メモリ: 16GB
- ストレージ: 500GB NVMe SSD
- 電源: 650W 80PLUS BRONZE
- 価格目安: 93,500円(税込)~ ※セール時
おすすめポイント:
このモデルは、使用目的が明確な方に向いた選択肢です。GPUには旧世代の Radeon RX 5600 XT を搭載しており、コストを抑えつつも、一定以上の性能を発揮します。
特にDLSS非対応のゲームでは、RTX 3050と同等以上のフレームレートを記録するケースもあり、eスポーツ系タイトルを中心に楽しみたい方にとっては、非常に効率的な構成です。
ただし、DLSS技術を活用した最新タイトルには対応していないため、汎用性を重視する方にはやや不向きかもしれません。
特定ジャンルに特化した構成を求めるユーザーにおすすめの1台です。
こんな人におすすめ:
- DLSS非対応のeスポーツタイトルを中心に遊ぶ人
- PCにある程度の知識があり、パーツの特性を理解して選べる人
【購入前に要チェック】後悔しないゲーミングPC選びの7つの注意点
せっかくゲーミングPCを買うなら、性能や価格だけでなく、「買ったあとに後悔しないか」も大切なポイントです。
ここでは、初めての方が見落としがちな注意点を7つに整理して解説します。事前に知っておくだけで、失敗のリスクを大きく減らせます。
1. 周辺機器の予算も忘れずに
ゲーミングPC本体だけではゲームはできません。モニター、キーボード、マウスといった周辺機器が必要で、これだけで2〜3万円程度の追加費用がかかるのが一般的です。
購入前に、本体以外の予算もきちんと見積もっておきましょう。
2. モニターが60Hzだと性能を活かしきれない
PCが144fpsを出せても、モニターが60Hzではその映像を表示できません。
高性能PCの滑らかな描画を楽しむためには、144Hz以上のゲーミングモニターが別途必要です。
3. 中古PCには大きなリスクも
中古PCは価格が魅力的ですが、パーツの劣化具合が分からず、保証もないケースが大半です。
結果的にトラブル対応や修理費で高くつくことも。初心者には新品のBTOパソコンが安心です。
4. ノートPCはコスパと冷却面で不利
「省スペースだから」とノートPCを選びたくなるかもしれませんが、同じ価格帯ならデスクトップの方が圧倒的に高性能です。
よほど持ち運ぶ理由がない限り、デスクトップを選ぶ方が満足度は高いでしょう。
5. 多くのPCにはWi-Fi機能がない
デスクトップPCの多くは有線接続が前提で、Wi-Fiが標準搭載されていないことが多いです。
Wi-Fi接続が必要な場合は、USB接続の無線LAN子機(数千円)を別途用意しておきましょう。
6. 大幅なアップグレードは想定しにくい
10万円以下のモデルは構成が最適化されており、電源容量やマザーボードの規格によって、将来的な大幅アップグレードは難しい場合があります。
「今のゲームを快適に楽しむ」ことに重点を置いて選ぶのが現実的です。
7. 届いたらすぐに初期動作を確認しよう
初期不良の保証期間は、多くのメーカーで1〜2週間程度です。
届いたらすぐに起動し、スペック通りか、異常がないかを確認しましょう。不具合があれば、早めにサポートに連絡を。
よくある質問(FAQ)
10万円以下のゲーミングPCの購入を検討している方から寄せられる、よくある疑問にお答えします。
- 『ストリートファイター6』や『ELDEN RING』は遊べますか?
-
はい、快適にプレイ可能です。
この記事で紹介している GeForce RTX 3050 搭載モデル は、これらの人気タイトルの推奨スペックを十分にクリアしています。
フルHD(1920×1080)環境であれば、グラフィック設定を調整することで60fps以上の安定した動作が期待できます。
- メモリは8GBでも大丈夫ですか?
-
基本的に16GBを推奨します。
ゲーム単体であれば8GBでも動作しますが、通話アプリ(Discord)やWebブラウザなどを併用すると動作が重くなる原因になります。
快適にプレイするには、16GB以上のメモリが実質的な必須ラインと考えてください。
- 将来的にパーツの交換はできますか?
-
はい、一部パーツのアップグレードは可能です。
GPU・メモリ・SSDといったパーツは交換できます。ただし、電源やマザーボードの仕様により、ハイエンドGPUなどへの大規模なアップグレードには制限がある場合も。
現実的には、数年後に同価格帯のパーツに更新するスタイルが適しています。
- 電気代はどれくらいかかりますか?
-
大きな負担にはなりません。
高負荷時(ゲーム中)の消費電力は1時間あたり約9〜14円程度です。
1日3時間プレイした場合でも、月あたりの電気代増加は約800〜1,300円。エアコンなどと比べても、特別高いわけではありません。
- 自作PCの方が安くなりますか?
-
この価格帯ではBTOの方がコスパに優れます。
BTOメーカーはパーツを一括仕入れするため、同じ構成なら自作より安くなるケースもあります。さらに、Windowsが初期搭載されており、相性トラブルもなく、保証も付属します。
特に初心者には、BTOの方が安心かつ経済的です。
- 分割払いはできますか?
-
はい、ほとんどのBTOメーカーで対応しています。
ドスパラやパソコン工房などでは、最大48回払いまで手数料無料の分割キャンペーンが実施されていることも。
月々3,000円前後の負担で、無理なくゲーミングPCを購入可能です。
まとめ:10万円以下でも、理想のゲーミング体験は手に入る
10万円以下のゲーミングPCでも、正しく選べば『Apex』や『VALORANT』などの人気タイトルを快適にプレイ可能です。
この記事で紹介した各モデルには、それぞれ異なる強みがあります:
- 迷ったら安心の王道を選びたい方 → ドスパラモデル(2位)
- コスパ重視で選びたい方 → MDL.makeモデル(1位)
- 動画編集なども視野に入れたい方 → STORMモデル(3位)
気になるPCがあれば、公式サイトで最新価格やキャンペーンをチェックしてみましょう。
もしこの記事を読んで「もう少し性能に余裕が欲しい」と感じた方は、次のステップとして「10万〜15万円クラス」のモデルも検討してみてください。
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