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RTX4070搭載ゲーミングPCの性能は?後悔しない選び方を解説

RTX 4070搭載のゲーミングPCが欲しいけど、性能はどのくらい?

GeForce RTX 4070は、WQHD解像度でのゲームプレイに最適な性能を持ちながら、消費電力を抑えた非常にバランスの良いグラフィックボードです。

この記事では、RTX 4070の実際の性能をベンチマークで徹底比較します。

📌この記事で分かること
  • RTX 4070の正確なスペックと性能
  • 他のグラフィックボードとの具体的な性能比較
  • 性能を最大限に引き出すための最適なCPU
  • 主要BTOメーカーのおすすめ搭載PCモデル
目次

RTX4070搭載ゲーミングPCの性能をデータで徹底比較

  • RTX4070の基本スペック
  • 前世代モデルとの性能を比較
  • 省電力性とコンパクトさという強み
  • RTX4070に最適なCPUの選び方
  • 人気ゲームのベンチマークをチェック
  • DLSS 3.0の魅力と注意点

RTX4070の基本スペック

まず、RTX 4070がどのようなグラフィックボードなのか、基本的な仕様を見ていきましょう。「Ada Lovelace」アーキテクチャという最新の技術で作られています。

以下の表は、RTX 4070と、比較対象としてよく挙げられる上位モデルのRTX 4070 Ti、そして前世代のRTX 3070のスペックをまとめたものです。

項目RTX 4070RTX 4070 TiRTX 3070
アーキテクチャAda LovelaceAda LovelaceAmpere
CUDAコア5,888基7,680基5,888基
GPUメモリ(VRAM)GDDR6X 12GBGDDR6X 12GBGDDR6 8GB
TDP(消費電力)200W285W220W

ポイントは、性能が向上しているにもかかわらず、消費電力(TDP)が前世代のRTX 3070より低い200Wに抑えられている点です。また、VRAM(ビデオメモリ)が12GBに増えたことで、高画質設定でのゲームプレイがより安定します。

前世代モデルとの性能を比較

RTX 4070のゲーム性能は、前世代のハイエンドモデルRTX 3080 (10GB)とほぼ同じです。

グラフィック性能を測る代表的なベンチマークソフト「3DMark Time Spy」のスコアを見れば、その実力は明らかです。

GPU3DMark Time SpyスコアRTX 4070を100%とした場合
GeForce RTX 4070約17,200100%
GeForce RTX 3080 (10GB)約17,000約99%
GeForce RTX 3070約13,400約78%

このデータが示す通り、RTX 3070から約28%も性能が向上しており、RTX 3080に匹敵します。かつての高級モデルの性能を、より低い消費電力で手に入れられるのがRTX 4070です。

優れた省電力性

RTX 4070の魅力は、その高いゲーム性能だけではありません。先ほども少し伝えましたが、優れたワットパフォーマンス(消費電力あたりの性能)も、このグラフィックボードの強みです。

性能が近いRTX 3080と比較してみましょう。

GPUTDP(消費電力)NVIDIA推奨電源容量ワットパフォーマンス指標
(スコア/TDP)
GeForce RTX 4070200W650W86.0
GeForce RTX 3080 (10GB)320W750W53.1
GeForce RTX 3070220W650W60.9

※ワットパフォーマンス指標は「3DMark Time Spyスコア ÷ TDP」で算出した参考値です。数値が高いほど電力効率が良いことを示します。

RTX 3080とほぼ同等の性能でありながら、消費電力は120Wも低く、電力効率は約1.6倍も優れています。この差は、単に電気代が安くなるというだけではありません。

省電力性がもたらす具体的なメリット

PC全体の価格を抑えられる:
RTX4070の推奨電源は650Wと低いため、750W以上の高価な大容量電源が不要です。BTOパソコンの構成によっては、電源ユニットだけで数千円から1万円程度の価格差が生まれることもあります。

PCが熱くなりにくい:
消費電力が低い分、発熱も少なくなります。これによりPCケース内の温度上昇が抑えられ、熱による性能低下(サーマルスロットリング)を防ぎ、長時間のゲームプレイでもパフォーマンスが安定します。発熱の少なさは=グラボの寿命の長さにもつながります。

【補足的なメリット】扱いやすいコンパクトなモデルが多い

RTX 40シリーズの上位モデルであるRTX 4080や4090は性能と引き換えに巨大化しましたが、RTX 4070は比較的コンパクトな設計が多いです。

大型グラボが入らないミニタワーなど省スペースPCケースにも収まりやすく、設置場所に困りにくいのは大きな利点。また、自重を支えるサポートステイが不要な場合も多く、スマートに組めます。

意外と見落とされがちですが、グラボの「大きさ」もPC選びでは重要です。

RTX4070に最適なCPUの選び方

高性能なグラボも、CPUの性能が低いとその力を発揮できません。これを「ボトルネック」と呼びます。

では、どのCPUを選べばRTX 4070の性能を無駄なく引き出せるのでしょうか。その答えを、CPUの性能差がフレームレートに現れやすい「ファイナルファンタジーXIVベンチマーク」の結果で見ていきましょう。

CPURTX4070との組み合わせ
Core i9-13900K234fps
Core i7-14700K223fps
Core i5-14600K194fps
Core i3-14100160fps

このデータから2つの重要なことが分かります。

まず、CPUをCore i7からi5に下げると、フレームレートが約13%も低下します。これは、Core i5ではRTX 4070の性能にCPUが追いついていない、つまり明確なボトルネックが発生している証拠です。

一方で、Core i7からi9に上げても、性能の伸びはわずかです。価格差を考えると、Core i9はオーバースペック気味と言えます。

これらの結果から、RTX 4070の性能を無駄なく、かつコストパフォーマンス良く引き出せるのはCore i7クラスのCPUであると言えます。BTOパソコンを選ぶ際は、Intel Core i7-14700FやAMD Ryzen 7 7700を目安に選びましょう。

人気ゲームのベンチマークをチェック

RTX 4070はWQHD(2560×1440)解像度でのゲームプレイに最適です。なぜなら、フルHDでは性能を持て余し気味、4Kでは少し力不足になる場面があり、WQHDで最もバランス良く性能を発揮できるからです。

以下は、主要なゲームを高画質設定でプレイした際の平均フレームレートの目安です。

ゲームタイトルフルHD (1920×1080)WQHD (2560×1440)4K (3840×2160)
サイバーパンク2077約74fps約50fps約32fps
Far Cry 6約120fps約100fps約60fps
Apex Legends約250fps約180fps約100fps

※フレームレートはCPUやメモリ構成、ゲームのアップデートによって変動します。

WQHD解像度でほとんどのゲームを60fps以上で快適にプレイできます。Apex LegendsのようなFPSゲームなら、144Hz以上の高リフレッシュレートモニターも十分に活かせます。

DLSS 3.0について

「DLSS 3.0」とはRTX 4070を含むRTX 40シリーズだけがもつ、AIを使った最新技術です。

これは、簡単に言うと「AIがゲームのフレーム(コマ)を水増しして、映像を滑らかにする技術」です。AIが前後の映像から次の動きを予測し、全く新しいフレームを間に作り出して挿入することで、フレームレートを劇的に向上させます。

例えば、本来60fpsで動くゲームが100fps以上になったりする、魔法のような技術なんですよ。

DLSS 3.0の注意点

この強力な機能は、RTX 40シリーズのグラボでしか使えません。また、ゲーム自体がDLSS 3.0に対応している必要があります。対応タイトルは日々増えていますが、まだすべてのゲームで使えるわけではない点には注意してください。

とはいえ、サイバーパンク2077やモンハンワイルズなどでは使用可能。今後登場する最新ゲームタイトルは対応している可能性が高いと思うのでその点はご安心ください。

RTX4070搭載ゲーミングPCの入手方法まとめ

  • BTOパソコンでの新規購入は困難な状況
  • 選択肢1:中古PC市場で探す際の注意点
  • 選択肢2:パーツ単体での自作という選択
  • 【推奨】後継モデルRTX 5070搭載PCを検討
  • まとめ:最適なゲーミングPC RTX4070の選び方

BTOパソコンでの新規購入は困難な状況

ここまでRTX 4070の性能を解説してきましたが、2025年9月現在、主要なBTOメーカー(ドスパラ、パソコン工房、マウスコンピューター等)において、GeForce RTX 4070を搭載した新品ゲーミングPCの販売はほとんど終了しています。

これは、後継モデルである「RTX 4070 SUPER」や、次世代の「RTX 50シリーズ」が登場したことで、市場の世代交代が進んだためです。PCパーツの世界では、新しい高性能なモデルが出ると、旧モデルは生産を終了していくのが通例です。

「じゃあ、もうRTX 4070のPCは手に入らないの?」と思いますよね。ご安心ください。今から手に入れるための、いくつかの方法が存在します。

選択肢1:中古PC市場で探す際の注意点

最も手軽な方法の一つが、中古のゲーミングPCを探すことです。フリマアプリや中古PC専門店などで、BTOメーカー製のRTX 4070搭載モデルが見つかることがあります。

中古PCのメリット

最大のメリットは価格です。新品が販売されていた頃よりも安価に、RTX 4070クラスの性能を持つPCを手に入れることができます。

中古PCのデメリットと注意点

一方で、中古品にはリスクも伴います。特に注意すべきは以下の2点です。

保証がない、または短い:
個人間の売買では基本的に保証はありません。専門店でも、保証期間が非常に短いことがほとんどです。購入後すぐに不具合が発生しても、自己責任となる可能性があります。

パーツの消耗(寿命):
前の所有者がどのような使い方をしていたか不明なため、特に電源ユニットやSSDなどのパーツが消耗している可能性があります。パーツの寿命が近づいていると、予期せぬ故障の原因になります。

これらのリスクを理解した上で、信頼できる出品者や店舗から購入することが重要です。

選択肢2:パーツ単体での自作という選択

PCの知識がある程度あるなら、パーツを個別に集めて自作するという方法もあります。グラフィックボード単体であれば、RTX 4070の新品在庫がまだ市場に残っている可能性があります。

CPUやメモリ、PCケースなどを自由に選べるため、完全に自分好みのマシンを組めるのが自作の醍醐味です。もちろん、組み立ての手間や知識が必要になりますが、PCパーツ市場に詳しく、コストを細かく管理したい方には面白い選択肢かもしれません。

【推奨】後継モデルRTX 5070搭載PCを検討

ここまで2つの方法を紹介しましたが、今からRTX 4070クラスの性能を持つPCを安心して購入したいなら、後継モデルを搭載した新品のBTOパソコンを選ぶのが最も現実的でおすすめです。

特に、次世代の「GeForce RTX 5070」は、RTX 4070からさらに性能が向上しており、最新のゲームをより快適にプレイできます。

GPUゲーム性能スコアRTX 4070からの性能向上率特徴
GeForce RTX 5070約39,600約+19%次世代モデル。性能向上と最新技術DLSS 4に対応
GeForce RTX 4070 SUPER約38,000約+14%RTX 4070の上位版。性能・価格ともにワンランク上
GeForce RTX 4070約34,700旧世代モデル。新品BTOでの入手は困難

※ゲーム性能スコアは複数のゲームベンチマーク結果を基にした参考値です。

RTX 5070はRTX 4070から約19%も性能が向上しており、価格もこなれてきています。何より、最新モデルであるため、新品で手厚いメーカー保証を受けられる安心感は大きいです。特別な理由がない限りは、今から旧モデルを探すよりも、性能が上で安心して使える後継モデルを選ぶのが賢明な判断と言えるでしょう。

まとめ:最適なゲーミングPC RTX4070の選び方

RTX 4070は非常に優れたグラフィックボードですが、市場の動向も踏まえてPCを選ぶ必要があります。最後に、この記事の要点をまとめます。

  • RTX 4070は前世代ハイエンドのRTX 3080とほぼ同じ性能を持つ
  • 最適なプレイ環境はWQHD解像度で、多くのゲームを快適にプレイ可能
  • 消費電力が低く、発熱が少ないため扱いやすい
  • 性能を活かすにはCore i7-14700FクラスのCPUがベストバランス
  • 新品BTOパソコンの販売は終了しており、中古や自作が主な入手方法
  • 中古品は安価だが保証やパーツ消耗のリスクがある
  • 今から安心して購入するなら、性能が向上したRTX 5070などの後継モデルが最もおすすめ
目次